子育てはアドベンチャー

現代は、人類がかつて経験したことのないほどの、情報や、人工的な刺激に囲まれています。

しかも、大人と子供の刺激格差が減少しています。

こうした初めての環境による、子ども達への様々な影響は、それらの研究が明らかでない、追いついていないのが現状です。

そのため、かえって子育て情報の多さが、親自身を迷い悩ませる原因の一つになっているようです。

しかし、科学的データが明らかになるのを待つのではなく、

私たちは　一つ確かなことを自覚する必要があります。

それは、どんなに科学が発展しようとも、私たち人類は、

｢自然の、そして生物の一員である｣ という事実です。

ですから、あまりにも偏った人工的刺激情報や、人工的環境は、子どもに決して好影響を与えるものではないと言うことです。

それが、自然から かけ離れれば離れるほど、様々な悪影響が出ると考えても良いのではないでしょうか。

だからといって、近代的な生活環境を否定して、戦前の様な生活に戻る必要があると言うわけではありません。



休日を利用して、子どもを自然の中に連れ出してみる等、工夫次第で、自然とのふれ合う機会を作り出すことは可能なのです。

ただし、多くのレジャーランドのような所で、できあいの疑似体験をさせるのではありません。

ポイントは、水、木、草、生物、石、土、などの自然要素が多く含まれている環境を選ぶことです。




しかも、そこが起伏に富んでいたり、隠れるところがあったりと、

子どもが五感と想像力、そして身体をフルに使うことができる環境であれば最高です。

子どもにとって、そうした知らない環境では、思いきり探検気分に浸ることができるからです。

つまり、ちょっとした岩に登ることも、草をかき分けて進むことも、

あるいは木や崖に登ったり、川や森の中に入ってみたりすることも、

子どもにとっては、ドキドキ、ハラハラ、ワクワク体験なのです。

理由は分かりませんが、子どもがこうしてた環境を好み、

生き生きと活動する事ができるのは、

空腹感から何か食べ物をほしがる食欲のように、

心の奥底からの自然に対する欲求、『自然欲』のようなものがあるのではと考えています。

むしろ、子どもが目を輝かせ、生き生きとした表情に変わるのを見れば、理由など必要ないのかもしれませんが。


設立３０年　小中学生のための体験クラブ
Dorcus　Adventure　Club


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